Vol.30 「病気や症状に漢方薬」ではなく、「なぜ病に至ったかの経緯」が大事|泉州統合クリニック|高石市 漢方内科・婦人科・心療内科・精神科・内科・専門外来(ヨガ・食養生・鍼灸・アーユルヴェーダ)

院長ブログ

Vol.30 「病気や症状に漢方薬」ではなく、「なぜ病に至ったかの経緯」が大事

2022年09月27日

何かおかしい

 

漢方でアトピー性皮膚炎は良くなりますか?更年期障害は改善しますか?ダイエットの漢方は?片頭痛は治りますか?動悸が治るお薬下さい。そして、遂には、認知症を予防するお薬下さい。未病に使える漢方ってありますか?皆、どうしてそんなにお薬が好きなの?本当に調子が悪いときに必要最小限のお薬を使うのはやぶさかではありあません。でも、未病という病気までつくってしまっては、、、そして未病に対して漢方薬?さすがに少々冗談がきついのでは?そう思いませんか?

 

古人の跡を求めず、古人の求めしところを求めよ 空海

 

空海さんは、先人の結果だけを効率よく利用するのではなく、その先人がどのようにしてその結論、結果に至ったかの経緯(プロセス)を求めなさいと言っています。これを病気や不具合に当てはめますと、「その不調がいつからどう言う経緯で始まり、そして今どうなっているか?それをしっかり観察しなさいよ。」ということになります。「アトピーの頻用漢方は消風散と温清飲です、更年期障害の漢方は加味逍遥散と桂枝茯苓丸です。」、ではないのです。例えば、ある人のアトピーは、「①大人になってから、夜勤の仕事が続き、皮膚乾燥が酷くなったところに、人間関係のこじれから強い怒りでイライラが強くなった時から酷くなった」、「②子供の頃から甘い物が好きで、チョコやケーキ、アイスを毎日のように食べていてニキビが増えて、痒い皮疹が腕の内側や足にぼつぼつ出るところから始まった」ケースでは、同じように皮膚湿疹があっても全く違います。更年期障害だって、「①のぼせ症状が、家族や親の介護で気を使い過ぎて、疲れが酷くなってのぼせが来ている」のと、「②胃腸機能の低下が基本にあって、几帳面な性格から手抜きが出来ず、心のアクセルを踏みすぎる癖があるところに自分の体のケアが出来ない状況があるところに40歳を過ぎてから徐々に体力を落としたところからのぼせが出た」のでは、全く違います。それを加味逍遥散が効かないから、桂枝茯苓丸、それがだめなら、、と当てずっぽうのような無駄な処方をする。処方を受ける側も、「今回の処方は合わないみたいです、もうちょっと合う処方ありませんか?」なんて、服のサイズが合わなくて店に交換に行くように病院に行く。「これを異常事態と思わないでなにが異常なの?」って思いませんか?

 

漢方薬はれっきとした薬です

 

ショッピングモールに服を買いに行くように、私に合うお薬ありませんか?っていう考え方は危険です。そして、お薬を使うにしても、使う前に、自らの体を観察して、手入れをする(養生)が大事です。不調を抱えた体をよくするには、まず、自分の体に手間暇をかけることが大事なのです。手抜きをしたらそのツケは自分の体であとから払うことになります。漢方薬はれっきとした薬です。体調不良や病気になったときに使うのがお薬です。体調不良が無くなれば、すみやかに飲むのは止める、減量するのが道理です、よね?

 

 

漢方内科の正しいかかりかた

 

まず薬ありきではなく、普段の生活の中で、体調不要を引き起こす原因となっている行動、習慣がないか、しっかり主治医とお話ししましょう。不具合が始まったその時まで遡って、不具合が始まった経緯を医師にしっかり伝えましょう。その中に必ずヒントがあります。経緯が明らかになれば、必ず不具合に至ったストーリーが判明し、矛盾無く説明が付きます。もし、ストーリーが繫がらないとすれば、それは、思い出せないなにか、手掛かりが足りない事を意味します。その場合は、「養生」を実行しながら、医師との共同作業で足りない手掛かりのピースを探します。不具合、病気が良くなるには、患者―医師が息を合わせて問題解決に取り組む事が大切なのです。

 

 

 

 

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